子供にはピアノを習ってほしいと考えていた我が家では、3歳3ヶ月から自宅で先生を招いての出張レッスンを受けています。
やっと言葉のやりとりが成立するようになったばかりなので、
3歳ではまだ早いかな?
ピアノのレッスンは成り立つのだろうか?
と不安もありましたが、我が家の場合はこのタイミングで始めてとてもよかったと感じています。
今回の記事では、 3歳3ヶ月でレッスンを始めた頃の様子や自宅レッスンに必要なものをお伝えします。
共働きで忙しい家庭で幼児にピアノを教える一つの方法として、イメージできるようになると思います。
出張レッスンてどんなもの?
ピアノの出張レッスンは、その名の通り、ピアノの先生の家や教室に行く代わりに、先生が自宅に来て教えてくれるスタイルのレッスンです。
我が家では、平日はフルタイム・残業ありの共働きで忙しいため、平日にピアノ教室へ行くことは難しく、また週末もなるべく移動時間などを節約したいため、初めから出張レッスンを検討していました。
大都市圏を中心に多くの事業者がサービスを展開していますが、東京近辺で代表的なピアノ講師派遣会社には以下のような会社があります。
・エルパ
たいていの事業者では、ある程度の要望を伝え、条件に近い講師が紹介され、体験レッスンを受けることになります。
体験レッスンは無料であることが多いですが、回数に上限があることがほとんどです。
講師の方のスケジュール確保の関係で、体験レッスン後は、通常1週間程度で検討結果を伝えなければいけません。
我が家では複数の会社に体験レッスンを依頼しましたが、都内であっても、性別・生徒の対応可能年齢・曜日時間帯・自宅の場所等、複数の条件に合致する先生は必ずしも多くない印象でした。
最終的には、音大卒後間もないながら子供に対する接し方が上手な若い女性の先生に来てもらうことになりました(子供のモチベーションが最も大事なため)。
3歳でピアノのレッスンは成り立つの?
この時期は個人差が非常に激しく、また3歳前半と後半では全く状況が異なるかと思いますが、ある程度言葉でコミュニケーションができ、少しでも音楽に興味があれば、レッスンは成り立つように思います。
レッスンといっても、ピアノの演奏というよりは、音感を鍛え、ピアノや音符に慣れ親しむための時間を過ごす、という表現の方が合う気がします。
我が家の場合、初回のレッスンでは、先生が鍵盤で「ド・レ・ミ」と弾いてくれた音に合わせて「ド・レ・ミ」と歌ったり、リズムに合わせて手拍子をする等の活動をしました。
親の希望もあって、音感トレーニングは必ず行うようにしていただいていますが、2回目以降は徐々にピアノを実際に触る機会も増えました。
まずは「ド」の位置や右手と左手の指番号、鍵盤を弾く時の手の形(卵を持っているような)を覚える訓練をしました。
とはいえ、30分間のレッスン中、活動に連続して集中していられるのはせいぜい長くて4-5分です。飽きたり興味のない活動では、おもちゃを持ってきて遊んだり、外を眺めたり、先生の話を全く聞こうとしません。
ただ3歳前半にしては集中が続くと言われ、細切れではありますが、いくつかの活動をきちんとこなすことは出来ています。回を重ねるごとに音階もマスターしているので、短期間でレッスンの効果が現れたと思います。
3-4歳の場合、子供によっては途中から走り回ってレッスンが出来る状態に戻らない等の話も聞くので、子供の性格・音楽への興味等により、レッスンがどの程度成立するかは大きく違うようです。
個人的には、親が「少し早いかな?」と思うタイミングで始めるのが良いように思います。
ずっと集中が続かなくても、子供は意外とやったことや教わったことは覚えていて、定期的にレッスンを受けることで少しずつ集中出来るようになってきます。
自宅でのレッスン中、親はどのように過ごすの?
子供にもよりますが、やはり3歳と小さいうちは、基本は親がレッスン中そばで付き添うことになります。
我が家の場合、親の椅子と子供の椅子をピアノに向けて並べ、親は先生からの指示や説明を子供に対してフォローしたり、集中が途切れるときに声がけをする等のサポートをしています。
親がそばにいると、どうしても子供の甘えや親と遊びたい気持ちが出てしまうことは否めません。
出張レッスンのデメリットとも言えます。
しかし、親が上手にサポートしレッスンに関われば、子供のモチベーションを高め、ピアノの時間を楽しむことが出来るとの実感を受けています。
自宅でレッスンを行うために必要なもの
ピアノの出張レッスンをするために、準備が必要なものを説明します。
ピアノ
身も蓋もないのですが、自宅でのピアノレッスンに、何よりも必要なのはピアノです。
最初の数回は、おもちゃのピアノや鍵盤のついた音の出る絵本のようなものでも対応出来る場合もありますが、音感を鍛え、ゆくゆくはある程度ピアノの技術を伸ばしていくのであれば、必須です。
我が家では最もオーソドックスなヤマハのアコースティックアップライトピアノを設置しています。電子ピアノへ切り替えてヘッドホンの装着が可能なので、夜間でも練習が出来ます。
もともとは電子ピアノを購入しようと思っていたのですが、やはりアコースティックのタッチがピアノ技術の習得や音感にも影響するということと、私自身がピアノを再開したいとの思いから、結局、アコースティックを購入するに至りました。
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レッスンを行うスペース
レッスン中は、先生、子供、(たいていの場合)親、の少なくとも3名が、同じ空間でリズムをとったり説明を聞いたりすることになるので、ピアノの周りに、少なくとも大人1名・子供1名が座る場所が必要になります。
それほど広い場所である必要も、個室である必要もないのですが、ある程度レッスンに集中出来る環境であることが望ましいです(周囲に、おもちゃや人の出入りなど、気が散るものがない等)。
レッスン中は、親も子も、ピアノの周りに座っていることが多いので、椅子もあると良いでしょう。
また、ワークブックへの書き込み等を行う際、幼児はピアノの楽譜立てにうまく手が届かず、安定して書き込むことが出来ないので、別途、幼児用の机があると便利です。
楽譜
3歳で音符や楽譜を読むことは実際には難しいですが、慣れ親しむためのワークブックや、音符カード等を使用したレッスンを行います。
我が家でも、何度かリズムや音感中心のレッスンが続いた後、先生が指定する幼児向けの楽譜やワークブックを購入し、レッスン時に使用するようになりました。
購入の際は通常生徒側の負担となりますので、先生と相談しながら準備することになります。
筆記用具(色鉛筆)
音符や楽譜に慣れ親しむため、塗り絵をしながら音符の形を覚えるようなワークブックをすることがあります。クーピー等、子供が使いやすい色鉛筆を用意しておくと良いでしょう。
時計
レッスンはたいてい1回30分や40分などですが、先生が部屋でレッスンを始めた時間が開始時間となるので、同じ曜日・時間でも、先生の到着時間等により毎回数分程度のブレることがあります。
お互いに開始時間に対して同じ認識を持つため、ピアノの上に小さい時計を置いておくと便利です。
レッスンを続けるために気を付けていること
3歳の子供がレッスンを続けるために何より大切なのは、子供がピアノを嫌いにならないよう配慮することです。
子供の気分や集中にはムラがありますので、レッスン中、先生の言うことを聞くこともあれば、どうしても他のことをして遊びたかったり、ママとべったりいたい気分のときもあります。
そのようなときには、無理に先生の指示通りにやらせることには固執せず、レッスン内容の中でなるべく子供の気分が乗ることをする等、「レッスン=辛い」というイメージが芽生えないようにしています。
ただし、子供が他のことをして遊びたいからといってそれを許すことはせず、ピアノや音楽に関係したことをさせるようにしています。
そのためには、やはり幼い子供に教えることに慣れている先生、幼い子供の相手が上手な先生を選ぶことが重要です。
まとめ:あくまでも子供のペースで!親も子も無理なく続けるために出張レッスンはおすすめ
いかがだったでしょうか。
3歳からピアノはまだ早いのでは?
共働きなので送り迎えが厳しいけど、出張レッスンてどんななの?
と疑問をお持ちの方には、少しでもレッスンのイメージが湧いたのではないでしょうか。
出張レッスンは、親も子も日常生活に無理なくピアノを取り入れ、続けていくためのとても有効な方法の一つだと思います。
小さい子供は気分に波があるので、常に集中出来るわけではありませんが、聞いていないと思っていても、先生の説明や音はしっかり耳に入っており、想像以上に吸収していきます。
決して無理強いせず、リラックスした環境で子供のペースに合わせてピアノの音に親しむことで、音感やリズム感を身につけられると良いですね。