我が家では子供が3歳のとき、ピアノを購入し、自宅でのピアノ出張レッスンを開始しました、
3歳3か月からのピアノ出張レッスン:始めたときの感想と続けるポイント
ピアノのレッスンを開始する前にピアノを購入したのは、もし子供があまりピアノに興味を持たなくても、母親である私自身が、幼少期から習っていたピアノを再開したいという思いもありました。
しかし、ピアノ購入時、うちはマンションなので、やはり騒音が心配でした。
なるべく本物のピアノに近いものを触らせたい(&触りたい)と思う一方、音の調節が出来ないのは困ります(演奏時間が日中とも限らない、というか夜間になることが多そうです)。
となると、電子ピアノしか選択肢がないんだろうな~と思い、展示品が多いヤマハ銀座店に説明を聞きに行きました(ちなみに我が家は私自身が幼少期からヤマハのピアノ育ちなので、ヤマハのピアノと決めています)。
結論から言うと、音量の調節が出来るのは電子ピアノだけじゃないんです!!
マンションでも使用できそうなヤマハのピアノの機能と種類をまとめました。
マンションで検討しうるピアノには大きく分けて3種類ある
マンションでピアノを弾くという場合に(サイズや置き場所など気になるところですが)、最も懸念される音の問題にフォーカスすると、選択肢となりうるピアノには大きく分けて3種類あるようです。
まずはざっくりと、その3種類のピアノの音源・価格・機能をまとめると以下のようになります。
電子ピアノ | ハイブリッドピアノ | アコースティックピアノ (「本物のピアノ」) |
|
価格帯 | 約8万円~約60万円 | 約40万円~約160万円 | 約50万円~約220万円 |
音 | デジタル | デジタル (鍵盤タッチを再現する ハンマーアクション構造 内蔵) |
生 (ハンマーアクションによる実際の演奏) |
ヘッドフォン対応 | 可能 | 可能 | 可能(一部製品のみ) |
音量調節 | 可能 | 可能 | 可能(一部製品のみ) |
それぞれの種類をご紹介していきます。
電子ピアノ:超小型10万円以下~40万円以上のハイスペックまで幅広い
ヤマハの電子ピアノといえば、クラビノーバを思い浮かべる人が多いと思います。
クラビノーバが主軸であることは間違いないのですが、よりコンパクトで低価格帯のArius(アリウス)というシリーズも存在します。
Ariusは、幅が約136センチ、奥行きが約42センチ程度と非常にコンパクトで、価格も10万円未満と非常にリーズナブルです。もちろん音源はヤマハのピアノなので、低価格帯の電子ピアノの中では「おもちゃ感」が最も低い商品だと個人的には思います。
低価格・コンパクトになるほど、微妙な音の表情や鍵盤のタッチが本物のピアノとは違ってくるのですが、間違いなくマンションとの相性は良くなります。
クラビノーバは、鍵盤の感触やペダルの踏み心地などがより本格的なピアノに近いハイスペックな電子ピアノです。
主なシリーズ:クラビノーバ、Arius、Pシリーズ
価格帯 :約8万円~約60万円
機能 :消音、音量調節、ヘッドフォン対応、スマートデバイス対応(一部)
ハイブリッドピアノ:電子音でありながら本物のピアノタッチを味わえる

ハイブリッドピアノは、アコースティックピアノの内部構造(音を鳴らすハンマーアクション部分)が内蔵されている電子ピアノの一種です。
弦は張られていないので、あくまでも音源はデジタルなのですが、鍵盤の重さやタッチは本物のアコースティックピアノを再現しているため、自宅練習を通じて「本物のピアノ」に慣れることが可能です。
「音源がデジタル」であれば、普通の電子ピアノと何が違うんだろう、と思ってしまうのですが、「本物のピアノ」のタッチで練習するということは、意外と重要なんです。
ピアノを習ったことのある方であれば経験があると思うのですが、ピアノは普段と引き心地が違うだけで上手く弾けない要因になってしまいます。ピアノの先生宅や発表会の会場にあるピアノは「本物のピアノ」なので、本来は普段から「本物のピアノ」の感触で練習しておくことが非常に重要なんですよね。
なのでこのハブリッドピアノは、電子ピアノとアコースティックピアノの良いとこ取りで、マンション住まいにとっては最有力候補となるかもしれません。
特にヤマハのAvantGrand(アバングランド)シリーズは、グランドピアノ・タイプからアップライト・タイプまでありますがいずれも音源がグランドピアノで、どれもモダンでインテリア的にもありがたいデザインでした。
主なシリーズ:AvantGrand(アバングランド)
価格帯 :約40万円~約160万円
機能 :消音、音量調節、ヘッドフォン対応
アコーステイックピアノ:種類によってはヘッドフォンや音量調節を付加出来る

電子ピアノではない、本物のピアノです。
電子ピアノも非常にクオリティが高いのですが、店頭で本物のピアノを触ってしまうと、やはり打鍵の感触や体への響き方など、本物がいいなぁと思ってしまいます。
ピアノの購入を真剣に考えている人であれば誰でも知っているのかもしれませんが、私が今回商品を調べていて最も意外だったのは、アコースティックピアノでも音量調節やヘッドフォンに対応しているということでした。
対応しているのはヤマハのピアノの中でも一部の商品なのですが、普通のアップライトピアノに、以下の機能を付加することになります(追加費用発生)。
「サイレントピアノ™」機能:消音(ヘッドフォン)対応
「トランスアコースティックピアノ™」機能:微妙な音量調節(電子ピアノのようにツマミでの調節)
「ディスクラビア™」機能:自動演奏
ただ、これらの機能をつけると、かなり費用がかさみます。
例えば、定価90万円(税抜)のYUS1というアップライトピアノに、「サイレントピアノ™」機能を追加すると110万円(税抜)に、「トランスアコースティックピアノ™」機能を追加すると124万円(税抜)になります。
うーん…。「本物のピアノ」にヘッドフォンをつけられるとなるとかなり惹かれますが、やはりお値段は跳ね上がりますね…。
主なシリーズ:SU、YU、YUS、bシリーズ(インドネシア製、サイレントピアノ™のみ)
価格帯 :約50万円~約300万円
機能 :(機能追加により)消音、音量調節、ヘッドフォン対応、スマートデバイス対応
まとめ:電子ピアノに限定せずちょうど良いバランスの商品を見つける
ヘッドフォンや音の調節が出来る=電子ピアノ、という思い込みがありましたが、今はいわゆる「本物のピアノ」でも対応可能な種類があることがわかりました。
選択肢が増えた分、悩みは増えてしまったのですが、音が気になるマンションだからといって、最初から電子ピアノに限定せず、「本物へのこだわり」と機能面・価格面のバランスを考え、ちょうど良い落としどころを探ることにします。
3歳3か月からのピアノ出張レッスン:始めたときの感想と続けるポイント