妊娠中に転職エージェントに相談したら見えてきたこと

キャリアを大事にしてきた女性にとって、妊娠は幸せな出来事であると同時に、今後のキャリアに対して不安になる出来事でもありますよね。

私も妊娠中は、「出産後もこれまでと同じ職場で、同じように昇進や昇給を追求していけるのだろうか」と、とても不安になり、ネガティブな感情に襲われることも多々ありました。

自分だけで考えていても、今の職場だけの状況や自分の知っている範囲のことに発想が留まってしまい、悶々とするばかりでした。そこで私は、以前から交流のあった転職エージェントと話をしました

具体的に転職活動をする予定も覚悟もまだないのに、しかも妊娠中に、転職エージェントと連絡を取るメリットってあるのだろうか、と思う方もいるかもしれません。

ここでは、妊娠中、今後のキャリアに不安になった時に転職エージェントに相談して私が得られたメリットをご紹介します。

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目次

自分にとって「優先すべきこと」が何かを考えるきっかけになる

私が出産後も今の職場でのキャリアアップに不安を感じた一番の原因は、激務と評価のシビアさでした。

今の職場が、総合職で出産を経てキャリアを積んでいる女性が極めて少ないので、そのまま職場に戻っても、将来の自分の姿が具体的にイメージできなかったのです。

そこで転職も視野にいれ、幅広く今後の選択肢を考えてみることにしました。

特に、評価が直接待遇に反映される外資系企業において、それなりに経験や昇進を重ねたため、仕事のペースが少し緩やかな企業からも引き合いがあったことが転職を検討する理由にもなりました(ここら辺は身軽なうちに頑張っておいて良かったと思えるところ)。

キャリア的には、うまくいけば新しい専門性を得られる場合もあり、これまでの経験に掛け合わせることで将来の選択肢を増やすことも出来るのではないか、そう考えました。

臨月も迫ったある日、産休に入り時間もあるので、以前から知っていた転職エージェントの方とカジュアルに面談をすることになりました。

転職エージェントの方と話をし、やっぱり重要なのは「自分が何を優先したいか」であることを再認識しました。

当たり前ですが、これまでと畑違いの業界に転職したら、基本的に自分は「新人」。収入が落ちるだけでなく、勉強の時間も必要になるし、人間関係や信頼関係も最初から作ることになります。

長年同じ職場で培ってきた人間関係や信頼関係。子育てをしながら働くという未知の生活が待っているからこそ、上層部との顔が見える関係は確かに心強い。

ほんっとうに当然のことなのですが、一度に全ての条件を満たすことは出来ない。

妊娠中の今、出産直後、出産後1~2年、その後数年以降で、自分が優先したいことは、時間なのか、お金なのか、キャリアの充実感なのか、冷静に考えないと目先の選択肢も絞れないな、と。

当たり前のことなのですが、妊娠で焦る気持ちが冷静さに勝っていたなと痛感しました。

むしろ、妊娠&出産という人生初めての状況だからこそ、いつも以上に冷静に将来のことを考えないといけない(現状維持も含め)、と実感したのでした。

「優先すべきこと」を今決めるべきでないことがわかる

私が話をした転職エージェントの方の個人的アドバイスは、「出産後しばらくは今の会社にいた方が良い」というものでした。

まず、「自分が何を優先したいか」は、妊娠中の今判断すべきことでも、出来ることでもないのではないか、というご指摘。その通りだと思いました。

子どもを持ったことのない私は、子育てしながら仕事をする日々の大変さを具体的に想像することができません。何がどう大変で、どのような職場や働き方であればそれが解消されるのか。

また、とても重要なこととして、出産後の自分自身の価値観の変化も想像することが出来ません。何をどのくらい得られれば幸せを感じられるのか、そのために手放せることとは何か、反対に譲れないことは何なのか。

多分これまで以上に、「頭でっかち」な判断や行動は効力がなく、日々の実態に即して対処する方がうまくいく、そんな生活が始まるんだろうなと思いました。

子育てが始まって数年以上が経過する今、子育てって本当に短いスパンで状況がどんどん変化していくことを実感。それに伴い、課題や対処法、自分の考え方も、日々変化しています。

2人目以降だとその限りではないのかもしれませんが、初めての子どもの場合は、妊娠中の焦りから色々と判断しない方が良いのかな、と改めて思います。

現在の会社・職場環境を客観的に評価出来る

これも案外大事なことだと思うのですが、私が転職エージェントと話をして認識を新たにしたのが、自分の会社に対する客観的な評価です。

評価といっても、世間的なブランドとか業績とかいうことではなく、子育てしながら働くことにおける環境としての評価です。

ある意味自然なことですが、妊娠前は、ワーキングペアレンツに対する会社の支援制度についてはほぼ無知でした。しかし、自分が妊娠してから、意外と色々な支援があるのだなぁと思ったものです。

私が話した転職エージェントの方は、私の業界や様々な企業の福利厚生にある程度精通していました。曰く、私の会社は激務とはいえ柔軟な働き方が推進されており、業界の中では制度が整っている方だそうでした。その点においては、同じ業界で転職するぐらいなら、出産後、落ち着くまでは止まった方が良いのでは、とのこと。

もちろん、他の業界や日系の会社ではまた事情が異なるのですが、例え転職して仕事のペースが少し緩やかになっても、働き方や制度の面で反対に働きづらくなってしまう可能性もあることを認識しました。

様々な会社を知っている人と話をすることで、子育て環境としての現在の職場を、客観的かつ総合的に評価することが出来るかもしれません。

どんなエージェントに相談すれば良いのか?

転職エージェントと言っても色々な会社があります。

どんなエージェントと話をすべきなのかは業界にも人にもよると思いますが、基本的には一般的な転職と同じで、自分の今の業界や興味のある業界をよく理解している人、それら業界間での転身事例を知っていて留意点等も承知している人が望ましいと思います。

加えて、女性のキャリアという観点で企業を紹介出来る人や、出来ればそのエージェント自身に子育て経験があるとより相談しやすいと思います。

その意味では、私が相談したエージェントの方は男性でしたが、自身も共働きで子育てに積極的に取り組んでいる方だったので、子育てのリアルを踏まえた転職市場を語っていただけたのが大きかったと思います。

まとめ

仕事に打ち込んできた女性であるほど、妊娠はそれまでのキャリアが変化に迫られるかもしれない一大事です。

産休中は時間に余裕が出来、ホルモンバランスの変化も伴ってか、将来についてネガティブなことを考えてしまう人もいるのではないでしょうか。

一人で悶々とするなら、自分の業界に精通し、信頼して相談出来る転職エージェント見つけ、相談して見ることもお勧めです。

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