ママになっても仕事で昇進していきたい、と思っているのに、現実は厳しく、同僚や後輩に追い抜かれて悔しい思いをしているワーママさんは多いのではないでしょうか。
私も、出産後はキャリアのペースが周囲と比べ目に見えて失速し、本当に辛い時期がありました。
子育てとキャリアのペース配分に慣れてきた今でも、男性や子供のいない同僚・後輩と比べ、焦ったり落ち込んだりすることがあります。
今回は、そんな時私が読んで、少し心が軽くなった本、視野が広がった本、具体的な行動の参考になった本をご紹介します。
子育てもキャリアも充実させたい、納得したい皆さんの参考になれば幸いです。
結果が出ずに焦る心が落ち着く本
反応しない練習
ベストセラーになりましたね。私も仕事で成果が出ず苦しんでいるとき本屋で手にとり、自分のことかと思いすぐに引き込まれてしまいました。
自分を苦しめるのは欲に反応しているから。
欲の苦しみに反応しないことを選ぶことしか、この苦しみから逃れる術はないのですね。
この本の良いところは、競争社会に身を置くことを否定せず、苦しまずに競争社会を生きて行くための心の整え方を説いてくれているところ。
大事なところに付箋をつけて、身につくまで何度も「練習」したい本。
劣等感という妄想
こちらも仏教の教えをベースに、競争社会に生きる私たちの絶え間ない劣等感や焦燥感を手放す方法を教えてくれいます。
全ては「妄想」なんですね。
心の持ち方
平穏な心を保つためのシンプルなtipsが、それぞれ見開き2ページで書かれています。
よく聞くような内容ばかりですが、日々を健康に生きるための基本に立ち返らせてくれるものばかりなので、時々開いて読み返しています。
年収が増えれば増えるほど幸せになれますか
そもそも昇進して収入を増やすことが自分の幸せにつながるのか?を考えさせてくれる。
お金で得られる幸福感は意外とすぐに頭打ちになるということです。
(年収約600万円辺りから「幸福度」の上昇は鈍化する)
キャリアについての長期的な視座を与えてくれる本
フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略
「人生のそれぞれのフェーズでどこに重心を置くべきか」という問いの考え方を、極めて論理的、学術的、かつ実践的、情熱的に可視化してくれます。
「とにかく早く!誰よりも先へ!」と焦る心が一気に冷静になり、「人生の重心はまだ先。実り多き収穫期を迎えるために、今は目に見える成果がなくても着実に歩みを進めよう」と思わせてくれる本。
僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと
キャリアを諦めずに歯を喰いしばりながら子育てをしていると、本当に嫌になること、納得行かないこと、男性が羨ましくなること、山ほどあります。
そんなとき、「会社を辞めよう」と何度も思うものです。
この本は、色々納得が行かなかったり、「会社を辞めて何か事業を興せば、もっと自分の能力を発揮できるのでは?」なんて思う気持ちを、少し距離を置いて眺めさせてくれます。
大企業を辞めて自営業を始めた著者が、入社当時からの自分自身の振る舞いや独りよがりな思いを振り返り役員になった同僚と自分を冷静に比較することで、今組織で出世を目指して奮闘する若い世代を応援してくれます。
女性としての生き方について視野が広がる本
~未来の挑戦に迷っているあなたへ~「女性のキャリア」のつくり方
出口が見えないトンネルを進む、子育て時期のワーママにとって、未来に希望の光を感じさせてくれる一冊です。
専門的な内容というよりは、出産・育児などのライフイベントを経ても仕事をやめず続けてきた一人の女性による、先輩としての経験談・助言的な内容です。
冒頭から繰り返し書かれている、「仕事を続けたからこそ、子供を産んでよかったと思える」というメッセージはとても共感でき、自分の進む道は自分の幸せにとっては間違っていないんだ、と勇気をもらえました。
「女性活躍」に翻弄される人びと
正規社員や専業主婦など、様々な生き方の女性に対する継続的なインタビューをもとにした一冊。
結婚・出産・子育て・親の介護…。
これまでどんな歩みだったとしても、180度の変化をもたらしうる転機が女性の人生には盛りだくさん。
こうじゃなきゃってのは本当はない。その時々で、自分の幸せを定義し直して、しなやかに生きようと思える一冊。
女性管理職1年目の教科書
女性管理職のあり方だけでなく、そもそも昇進とは、キャリアとは、を考えさせてくれる一冊。
異性が読んでもためになりそうです。
コーチングの神様が教える「できる女」の法則
「自分自身を矮小化する」「キャリアより仕事を優先する」など、あるあるの指摘で胸が痛いです。
自分の中にある課題が見え、今ぶつかっている壁を克服するヒントが見つかるかもしれません。
まとめ:自分の中で煮詰まっているときこそ本が道筋を照らしてくれる!
本を読むのが大好すきで、少しの隙間時間でも読書ができるよう常に「積ん読」している私にとって、本は一番のカウンセラー。
苦しいときは、本屋さんの書棚やAmazonを眺め、その時々の自分に刺さりそうな本を集めては、読みながら本と会話し、自分の考えや気持ちを整理してきました。
これらの本が、少しでも、乳幼児子育て期のキャリアを諦めたくない皆様の励みになれば幸いです!