絵本の読み聞かせが知育に良いことは知っているけど、子どもの発達に応じて良い絵本をタイムリーに揃えていくのは難しい…。そう感じているママは私だけではないはず。
我が家では娘が0歳の頃から、絵本の定期購読を始めました。この記事では、絵本の定期購読を利用してみて感じる、メリットとデメリットについてご紹介します。
絵本の定期購読ってどんなの?
プロが選定した1~2冊の絵本が定期的に届けられるサービスです。有名なのはクレヨンハウスや福音館書店等ですが、その他にもたくさんの業者が同様のサービスを展開しており、コースや料金、送られてくる絵本の内容にもそれぞれ特徴があるようです。
絵本の定期購読サービスの比較表はこちらが便利
https://my-best.com/6771#toc-2
ちなみに我が家は、クレヨンハウスのブッククラブ「絵本の本棚」の年齢別コースを利用しています。年齢別コースは1~2歳、2歳~3歳、というように、被りのある2歳ごとに設定されていますが、毎年4月に自動的に次のコースに上がるようになっているので、同じ絵本が送られてくることはありません。
https://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/bc_course.aspx
我が家では利用していませんが、こちらの英語絵本コースも気になっています…。
定期購読のメリット
さて、そんな絵本の定期購読ですが、私が利用して最も強く実感しているメリットは以下の3つです。
年齢に合った本が手に入る
我が家が利用しているクレヨンハウスもそうですが、基本的には年齢ごとにコースが決まっています。なので、正しいコースを選んでいれば、自分の子どもの成長に応じた内容の絵本が送られてきます。その時々の年齢に応じて、「どんな絵本を読ませたら良いのだろう?」と頭を悩ませる必要がないので、とても助かります。
例えば、1歳コースの中で、娘が最も気に入っていた絵本の一つは「いちご」(こがようこ作、大日本図書)でした。この絵本は、たくさんの可愛いいちごのイラストと「パクリ ポクリ」などの食べる音でほぼ構成されているのですが、子どもはこの絵本で、初めて「いちご」という単語を覚え、絵本のページをめくっては、いちごを掴んで自分やママの口に運ぶ仕草をするようになりました。
新しい世界や興味の扉が開ける
自分や子どもだと選ばないかもしれないような本が届くので、世界が広がります。感性が乏しくなってしまった私の目にはよくわからない絵本でも(残念…)、子どもの心をわしずかみにする絵本がたくさんあったりします。
一つの例は、定番だと思いますが「もこ もこ もこ」(谷川 俊太郎作、文研出版)でしょうか。最初に家に届いた時は、「変わった絵本だなー、これはどう読めば良いんだろう」と思ったものでしたが、当時1歳前後だった娘は釘付けになり、「パチン」のところでは手を叩いて「パチン」と言っていました。シンプルで抽象的なのに動きが感じられるような、想像力を掻き立てる絵や音に、改めて、谷川俊太郎さんてすごいんだなーと思いました。
文字が書いていないのに気付いたら「シューッ」と言ってしまう。すごい。
もう一つの例も谷川俊太郎さんの「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」(谷川俊太郎作、クレヨンハウス)です(未だに正しくタイトルが言えない)。こちらはもっとわけがわからないのですが(失礼…)、やはり楽しい音とリズムに子どもは大喜びします(親には、「正しく」読むより「楽しく」読むことが求められる)。
何もしなくても絵本棚が充実していく
考える必要がない、調べる必要がない、都度購入する必要がないのに、良い感じのペースで絵本棚が充実していくのは、忙しい共働きペアレンツには一番助かるポイントです。
また、送られてくる本は新旧の名作や人気作がほとんどなので、自分で積極的に絵本の知識をつける必要はありません(もちろん、自分でも素敵な絵本をどんどん取り入れるのも良いでしょう)。
保育園や児童館に並んでいる絵本と被ってきますが、先生やお友達と一緒に読んでいる絵本をママと一緒に読めることは、子どもにとっても嬉しいでのはないでしょうか。
定期購読のデメリット
基本的には全てメリットの裏返しなのですが、一応、デメリットもあります。
新品なので高い
当然ですが、定期購読で購入する絵本は新品です。なので、業者によりますが、月に1~2冊のお届けで、だいたい年間1万円~2万5千円の購読費用がかかります。
しかし、送られてくる絵本はオリジナルなどではなく、ほとんどが昔からあるものばかりなので、中古でも出回っています。
新品の絵本にこだわりがなければ、絵本リストだけ定期購読業者のウェブサイトを参考にして、メルカリなどで入手すればずっと安く手に入ります。
あまり読まない本もある
送られてくる本の中には、子どもがあまり見向きもしない本が時々あります。
こればかりは家に届いて子どもの反応を見てみないとわからないのですが、上にも書いた通り、新品で購入したにも関わらず読まないまま絵本棚に埋もれると、ちょっともったいない気もしますよね。ある程度の年齢になると本屋で一緒に選んで子どもの反応が良い本を買うのも手でしょう。
ただ、これまで興味を示していなかった本に、あるとき急に関心を示すようになることもありますので、最初は読まなくても置いておくと良いかもしれません。
絵本が増えていく
当たり前ですが、毎月必ず届くので、何もしなければ一定のペースで増えていきます。ある程度想定してスペースに余裕のある絵本棚を置いておくか、整理・処分の方針をあらかじめ考えておかないと山積みになってきて、限られたおうちの広さではちょっと邪魔になるかもしれません…。
ちなみにうちは、最初はIKEAのフリサットシリーズの小さい絵本棚を使用していたのですが、すぐにいっぱいになってしまったので、現在は余裕のある大きめの絵本棚に切り替えました。
とはいえ、急に増える訳ではないので、準備をする時間的余裕はあります。
まとめ
子どもと一緒に絵本を読むことは最高の知育と言われています。
ただ、どんな絵本を選べば良いのか、自分だけで調べたり探したりしていると、時間やエネルギーがかかる上、内容が偏ってしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、絵本の定期購読は、何もしなくても自動的に子どもの年齢に応じた「鉄板」絵本でおうちの絵本棚を満たしてくれる、とても便利なサービスと言えるでしょう。その上で、本屋さんやネットで見つけた魅力的な絵本や面白い絵本等を買い足していくことをおすすめします。