5歳子連れグアム旅行:ウォーターパーク重視だと後悔!ホテル選びのポイント

2023年5月、5歳児を連れてグアムへ家族旅行に行きました。グアムは美しいビーチと楽しいアクティビティが魅力の場所ですが、ホテル選びによっては失敗が訪れることも。特に未就学児はプールでの遊びがメインになることが多いため、ウォーターパークへのアクセスを重視しがちですが、実際に現地で体験すると、他の要素も重要だと気付きました。この記事では、子連れグアム旅行でのホテル選びのポイントをご紹介します。

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この記事を読んでほしい人
  • 家族連れでのグアム旅行を計画中の人
  • グアムに土地勘がなく、周囲にも経験者が少ないので子連れ向きのホテル選びの基準がわからない人
  • 子どもだけでなく大人も満足できるホテルを望んでいる人
  • 子連れでグアム旅行を予定しているがレンタカーがなく現地での移動手段が限られている人

子連れグアム旅行に関するブログやガイドブックでは、必ずと言って良いほど「P.I.C」等の大型ウォーターパークが併設されたホテルがおすすめされていますが、子連れだからといって、こうしたホテルに必ず満足できるとは限りません。

目次

まずはエリアごとの特色を知る:私がタモン中心街での滞在を推す理由

結論から言うと、子連れ旅行では特に、北タモン地区の中心街のホテルに宿泊されることを強くお勧めします。

グアムは約2時間あれば車で一周できるサイズの小さい島ですが、その中でも西側のタモン湾とアガニア湾を囲む沿岸沿いを走る「ホテルロード」に沿ってホテルが集中しています。このエリアであれば、どこへでも空港から車で15分-20分以内で移動でき、シャトルバスも巡回しています。

それであれば一見、このエリアならどこのホテルでも立地的には大差ないのでは?と思ってしまうのですが、全然違います!

この「ホテルロード」沿いのエリアも、大きく北タモン地区、南タモン地区、タムニン地区に分かれるのですが、ブランドショップや主要レストラン、ショッピングセンターが集中するのは北タモン地区の中心街です。

逆にその他の地区は、Kマートやアウトレット等は点在しますが、一箇所に集積していないので、お店や観光地、ホテル、ビーチの徒歩での行き来が難しくなります。

以下、私が子連れ旅行にはタモンの中心街を強く推奨する理由を説明します。

食事や買い物のオプションが多い&結果的にコスパが良い

まず大切なのは、ホテルの立地と周辺環境です。子供との移動が楽で、観光名所やレストランにアクセスしやすい場所を選ぶことが重要です。

グアムは島としては大きくない上に、たいていのお店やビーチ、公園等の見どころは空港からタムニング一帯に集中しています。海岸沿いをタクシーや巡回バスで移動すれば、乗車時間自体はそれほどかかりません。

しかし、子育て中の方であれば嫌ほどわかると思うのですが、小さい子どもを連れての移動はたとえ短距離でも大変ですし、ましてやプールやビーチで遊ぶ前後は荷物が多かったり着替えやシャワーをしなくてはいけない等、バタバタしがちです。

最悪、ほぼ移動なしで全ての用事が済むのであれば、それに越したことはありません。

その観点では、やはり多くの店舗が集中しているタモン中心街が最高です。

特にデュシット・ビーチ・リゾート・グアム(旧アウトリガー)は、タモンのど真ん中に位置しており、周囲の主要なショッピングセンターやレストランに徒歩2−3分で行けてしまうのでとても楽です。ホテルがショッピングセンターに直結しているので、雨が降っていても屋外に出ることなく移動できます。

T.G.I Fridays等のファミリーレストランから高級なステーキハウス、手軽なサンドイッチ店やカフェ等、幅広いジャンルの飲食店があるので、その時々の都合に合わせて選ぶことができます。

他のエリアのホテルを選ぶと、朝食をホテル外で摂る際の選択肢が極端に限られてしまいます。朝食やランチ等、軽食で済ませたい時でも、ホテルの割高な食事や売店しか選択肢がないのは困りますよね。

特にこの円安の時代、毎日高い食事はお財布がイタイです。
夕食もテイクアウトで済ませて部屋で食べる等、メリハリのある消費をしたいなら、むしろ中心地に滞在する方がコスパは良いと思いました。

幼児にはホテルのプールも十分楽しい

子連れのグアム旅行について調べていると、必ずと言って良いほど、P.I.Cやリゾナーレ グアム(旧オンワード)がおすすめされている記事が目に入りますよね。

「ミクロネシア最大級のウォーターパーク」等と書かれていて、ダイナミックでいかにも小さい子どもが大喜びしそうです。

確かにP.I.Cやオンワードのウォーターパークは大規模で、小さい子どもでも遊べるようなスライダーや遊具もあり、子どもが喜ぶことは間違いないです。

でもちょっと待ってください!!

グアムの大型リゾートホテルであれば、大抵はプールがついていて、ウォーターパークでなくても割と大きめのスライダーや遊具があったりします。

特に小さい子どもの場合、上まで登るのに一苦労な大型スライダーや、園内の移動に時間がかかる広大なウォーターパークよりも、短い時間で何度も滑ることのできるホテルのスライダーの方が楽しめたりします。

十分楽しいホテルのスライダー(デュシット・ビーチ・リゾート・グアム

例えば、後でご紹介するDusit Beach Resortのプールには、子ども向けの大型遊具やスライダーがあり、隣接するDusit Thani Resortの流れるプールやジャグジーも使えるので、子どもは何日でも楽しめました。また、ホテルニッコーグアムのウォータースライダーは、ホテル内にも関わらず72mのロングコースです。

幼児用プールの遊具も楽しい(デュシット・ビーチ・リゾート・グアム

ウォーターパークのためにリゾナーレに泊まる必要はなかったかな、と言うのが正直な感想です…

ウォーターパーク付きのホテルは、ウォーターパークの料金がホテルに含まれているので一見お得に見えますが、ホテルのクオリティを考えると、むしろ割高感があります。

宿泊客以外のウォーターパークの利用料は割高ですが、ホテルはホテルとしてのクオリティで選ぶことが結局は旅の満足度につながるな、と思いました。

ビーチが華やかでアクティビティも豊富

タモンの中心街から徒歩数分で行けるタモンビーチは、グアム屈指の人気スポットですが、水深が浅く波が穏やかなことに加え、浮き輪等のレンタルショップもビーチに点在し、カヤックやバナナボートの借り放題プランがビーチで申し込めたりと、やはり子連れとっても遊びやすいビーチでした。

滞在中、他のビーチにも行きましたが、タモンビーチが一番賑わいがあり、雰囲気が明るいと感じました。いつも陽気な音楽が流れていたりビーチでBBQする人で賑わい、その場にいるだけで気分が盛り上がりました。

タモンビーチ周辺のホテルに泊まると、ホテルのプールや屋外のカフェテラスと自由に行ったり来たり出来るのも便利でしたし、気軽に部屋に荷物を取りに行ける点も便利でした。

徒歩圏内にレストランがたくさんあるので、夕食時間ギリギリまでビーチやプールで遊べるのも魅力でした。

外国の雰囲気が味わえる

北タモン地区の中心街での宿泊は、まさに外国の雰囲気を楽しむ最適な方法です。グアム島内でも特に異国情緒が漂うこのエリアでは、数々の理由がその魅力を裏付けています。

まず第一に、タモンビーチが現地の人や外国人観光客(大半は日本人か韓国人の方々)で賑わっていることが挙げられます。タモンビーチではリラックスした雰囲気と共に、外国のビーチで特有の陽気さが感じられます。土日はビーチでパーティーやBBQがあったり、とても陽気な雰囲気です。

夕方まで地元の人たちや観光客で賑わうタモンビーチ。陽気な音楽も流れている(筆者撮影)

さらに、中心街には人やお店が集まっているので、英語が飛び交う活気ある雰囲気が味わえます。
子どもにとっては、英語が日常的に使われている世界を体感することが出来るだけでも良い環境です。

ホテルを選んだ基準

我が家は主に次の観点でグアムのホテルを選びました。

キッズクラブ

我が子が参加したキッズクラブ(デュシット・ビーチ・リゾート・グアム

今回の旅の一つの目的は、子どもに海外経験をさせること、日本以外の場所で英語環境を体験してもらうことだったので、ホテルにキッズクラブがあることを確認しました。グアムのいくつかのホテルでは元々キッズクラブが開催されていますが、コロナの影響もあって今は休止しているホテルもあります。

実際に泊まったデュシット・ビーチ・リゾート・グアムでは、毎日宿泊者向けに半日〜1日のキッズクラブがあり、内容も楽しそうだったので、それが決め手になりました。大人はその間買い物に行ったり自由に過ごせたので、大変助かりました。

ホテル宿泊者なのでネイティブの子どもはいなかったのですが、国籍の違う子ども達とローカルの先生と濃い時間を過ごせたので、十分現地感を味わえました。

せっかく子連れで海外に行くので、楽しいキッズクラブがあるホテルに泊まるのも良いでしょう。

うちではやりませんでしたが、【GLOBAL CROWN】の子ども向けオンライン英会話などを活用し、海外旅行前に集中的に英語に慣れ親しんでおくと、よりキッズクラブの効果が高まったようにも思います。

幼児向けプール / スライダー

ホテルニッコーグアムのスライダーは72mと超ロング

子連れの場合、プールが充実したホテルに泊まると、ウォーターパークに行かなくても良いほどプールで無料で1日中楽しめるので、ホテルプールの充実度は重要です。

広々としたプールや小さい子どもも楽しめるエキサイティングなウォータースライダーがあるホテルは、家族や友人と楽しい時間を過ごすための理想的な選択肢です。

海沿いの大型ホテルには大抵プールはありますが、幼児向けのプールや遊具、スライダーがあるかはホテルによって違います。スライダーは身長制限があったりするので、ホテルに直接メール等で確認するのが良いでしょう。

ホテルの幼児向けプールやスライダーは、コンパクトな敷地内で遊び尽くすことが出来るので、広大なウォーターパークに行くよりもずっと楽しめることがあります。その意味で、ウォーターパーク付きのホテルよりも幼児向けプールが充実したホテルの方が、小さい子連れには良いかもしれない、というのが行ってみての感想でした。

ちなみに、海でもプールでも子どもは必ずライフジャケットを着用しましょう。レンタル出来る時もありますが、日本から持参するのが安心ですよ。

防音性 / 遮音性

グアムのホテルは内装が綺麗でも建物自体は築40年以上、というものが珍しくありません。
そのため、壁が薄かったり、音が上下左右に響きやすい作りのホテルもあります。

子連れとは言え、大人もリゾート気分でゆっくりとリラックスしたいなら、ホテルの防音性や遮音性は重要な要素です。
静かな環境で快適に過ごすために、客室の防音性が高いホテルを選ぶことをおすすめします。

また、(自分達のことを棚に上げるようですが)宿泊客の特徴によっても騒音度合いは異なります。
一般論としては、ファミリー向けに特化したホテルの方が、騒音に悩まされる傾向にはあるようです。

実際の騒音度合いは、その時々の上下左右の部屋の宿泊客にも大きく依存するので、行ってみないとわからないのですが、ホテルの作りや普段宿泊している客層等から、ある程度は傾向があり、口コミで調べることが出来ます。

騒音に敏感な我が家は、事前にかなり網羅的に騒音に関するホテルの口コミをチェックし、音に関する不満の声が少ないホテルを選ぶようにしています。

ただ、「壁が薄い」という口コミが散見されるデュシット・ビーチ・リゾート・グアムでしたが、実際に泊まってみると非常に静かで、別の日に泊まったリゾナーレグアム(旧オンワード)の方が隣室の騒音が響いていました。

オーシャンビュー

グアムでの滞在は、お部屋から海が見えるかどうかで満足度が全く変わるということは強調しておきたいと思います。
窓一面に見えるグアムの海や夕日は圧巻です。

逆に、グアムには高い山もないですし、海以外の景色はそれほど綺麗ではなく、特にホテルの周りは無機質な建物やちょっと廃れた感じの駐車場の景色が広がっている場合が多いので、海側以外のお部屋だと、窓の外を見た時ちょっとテンションが下がるかもしれません(その分お安めなので割り切る方法もありますが)。

一点、グアムのホテルで気をつけないと行けないのは、予約時に「オーシャンビュー」と書かれていても、ほとんどの場合、海に正面から面しているお部屋ではなく、バルコニーに出て顔を出すと何とか海が覗ける程度のお部屋です。

真正面から海が見えるお部屋は「オーシャンフロント」と書かれていることが多いので、注意しましょう。

「オーシャンビュー」 お部屋の正面からは海は見えず、最悪ほとんど見えない
「オーシャンフロント」窓一面のオーシャンビュー

「オーシャンビュー」と「オーシャンフロント」では、見える景色が段違いなので、出来れば「オーシャンフロント」を選びましょう。
値段の差以上の満足度が得られるはずです!!

実際に検討した子連れにおすすめのホテル

我が家が実際に検討し、現地にも問い合わせ情報収集したホテルをご紹介します。

デュシット・ビーチ・リゾート・グアム(Dusit Beach Resort Guam、旧アウトリガー)

私たちが泊まった8階オーシャンフロントのお部屋(筆者撮影)

グアムのど真ん中にあるファミリー向けリゾートホテルといえば、こちらのデュシット・ビーチ・リゾート・グアム

我が家も今回2泊しました。結論から言うと、グアムで最もおすすめ出来るホテルの一つです!

Dusit Beach Resortは、かつてアウトリガーグアムビーチリゾートとして知られていましたが、2020年にタイを拠点とするホテルブランド「デュシット」グループによる経営移管に伴い名称変更しました。

こちらのホテルの最大の魅力はなんといっても立地です。

北タモン地区の中心に位置し、大型ショッピングモールのザ・プラザに地下で直結しています。
モールにはGUCCHIやCOACHなどのブランド店やレストラン、カフェもたくさん入っていますし、水族館も隣接しています。
徒歩1-2分圏内にT.G.I Fridaysやステーキハウス等、さまざまなレストランがあるので、食事に困ることはありません。

タモンビーチのビーチフロントに位置しているため、ホテルからのオーシャンビューは最高です。
特に「オーシャンフロント」のお部屋からのビューは圧巻です。

ホテルのプールはビーチに直結しており、簡単に行き来が出来ます。
また、ホテルのプールには小さい子ども用の遊具やスライダーが充実しており、1日中楽しむことが出来ます。
さらに、お隣のDusit Thani Resortのプールを利用することも可能です。
そちらのプールには、流れるプールやジャグジーもあり、宿泊者は無料で使えるので、わざわざ有料のウォーターパークに行く必要がありません。

また、Pirates Clubという宿泊者限定のキッズクラブがあり、現地のお兄さんやお姉さんがさまざまな室内遊びやプールでの遊びをして1日中子どもと過ごしてくれるプログラムがあるので、その間大人だけでショピングを楽しむことが出来ましたし、子どもにとってもプチ留学体験になりました。

他の宿泊者の音がうるさい等、ネガティブな口コミがあり心配しましたが、とても快適かつ静かに過ごすことが出来ました。
次回もこちらのホテルを選ぶこと間違いなしです!

デュシタニ・グアムリゾート(Dusit Thani Resort)

Dusit Thani Resort公式ウェブサイトより

Dusit Thani Resortは、Dusit Beach Resortと隣接する、同じく絶好のロケーションにあるラグジュアリーリゾートです。

リゾートには419室の客室があり、さまざまなカテゴリーが用意されています。
ゲストはマウンテンビュー、オーシャンビュー、パーシャルオーシャンビュー、スイート、ヴィラから選択できます。各客室タイプには異なる景色や設備が備わっています。

ビーチフロントにはもちろんスイミングプールがあり、こちらも子ども用のスライダーに加え、ビーチベッド、ジャグジー、流れるプールがありエキサイティングです。

リゾート内にはトロピカルな茅葺き屋根のプールサイドカバナが7棟設置されており、プールタオルの受付にて予約が可能です。また、前述の隣接するDusit Beach Resort Guamのプールが利用できます。

キッズクラブについては、Dusit Beach Resort GuamのPirates Clubが利用可能です。

我が家もDusit Beach Resortと合わせてこちらのホテルを検討しましたが、その時点での口コミ評価がDusit Beach Resortの方が高かったのと、Dusit Thaniはより大人な雰囲気なので、今回はDusit Beach Resortを選びました。
いつかDusit Thaniにも泊まってみたいです!

ザ・ツバキ・タワー

ザ・ツバキ・タワー公式ウェブサイトより

ザ・ツバキ・タワーは、2020年にオープンしたグアムの最も新しいラグジュアリーホテルです。
ほとんどのホテルが何度かのリニューアルを経て築数十年なのに対し、完全な新設ホテルは希少価値が高いです。

こちらのホテルはホテルニッコーグアムとロッテホテルグアムの間に位置しており、タモン湾の北部にある、グアムのなかでも透明度が高いといわれているガンビーチに隣接しています。

グアム国際空港から車で約15分、タモン中心部からは徒歩で約10分程度です。
中心街のど真ん中ほどの利便性はありませんが、その分とても落ち着いた雰囲気で過ごせそうです。

日系のプレミアホテルグループが経営しています。

こちらは、最高に素敵なインフィニティプールが魅力で、夜はナイトプールと噴水ショーが楽しめます。

どちらかと言うと大人向けのホテルですが、キッズ向けのプールやキッズルームもあります。
また、キッズアクティビティとしては、ヤシの葉編みクラスやウクレレクラス、砂の城造りや貝殻探しクラスがあります。
ツバキタワーの宿泊者は、お隣のホテルニッコーグアムのプールやウォータースライダーを利用することも出来るようです。

子連れでも、大人のラグジュアリーな時間を過ごしたい人にはおすすめのホテルです。

グアム・リーフ・ホテル(Guam Reef Hotel)

グアム・リーフ・ホテル公式ウェブサイトより

グアム・リーフ・ホテル立地が抜群な割にコスパがとても良い、穴場のおすすめホテルです。

ホテル内には、有名なパンケーキレストランである「Eggs’n Things」があり、本場ハワイのパンケーキを楽しむことができます。また、周辺にはJPスーパーストア、Tギャラリア、The Plazaなどの大型ショッピングセンターが立ち並んでおり、お土産探しやちょっとした買い物に非常に便利です。

ホテルから見た周辺環境(公式ウェブサイトより)

Dusitと同じ並びにあり、中心街ど真ん中の利便性を味わえるにも関わらず、Dusitより70%〜半額くらい(時期による)のお値段で宿泊できるこぎれいなホテルなので、我が家もとても迷いました。

特に魅力的なのは、まるで海とプールが一体化しているかのような美しいインフィニティプールです。

インフィニティプール(公式ウェブサイトより)

また、我が家のグアム滞在の目的の一つであった海外体験という観点からも、ホテル内に「リトルガーデン」という旅行者も使えるバイリンガル保育園があることも魅力的です。この保育園は、英語と日本語を自然な形で学ぶことを目的としており、日本国内にも東京と千葉に10校の施設があります。

リトルガーデン(公式ウェブサイトより)

全部屋にウォーターサーバー、TOTO製ウォシュレットが完備されているのも日本人にはうれしいポイント。
和室のお部屋もあります。

プールに子ども向けのスライダーがないこと、丘の上のあるためタモンビーチへ行くのに急な階段を登り降りしなくてはいけないと、施設が古いとのコメントが多かったことで今回は断念しましたが、それらを特に重視せず、利便性の高いタモンの中心街でコスパ良く快適に過ごしたい人にとっては、とても良い選択肢になるのではないでしょうか。

和室(公式ウェブサイトより)

ハイアットリージェンシー・グアム(Hyatt Regency Guam)

ハイアットリージェンシー・グアムも、タモン中心部から徒歩圏内に位置する利便性の高い高級リゾートホテルです。こちらもツバキタワーと同様、日系のプレミアホテルグループの経営です。

一見大人向けのホテルなのですが、子連れにも魅力的な施設やプログラムがあるので、我が家も選択肢として検討しました。

まずプールのエリアが広くバリエーションが豊富で、子供向けにはスライダーが付いたプールや水深45センチメートルの浅い子供用プールがあります。水中バレーや水中バスケットボールを楽しむエリアがあるのも魅力的です。
ちょっとしたウォーターパークとして使えそうです。

ホテルのプール(公式ウェブサイトより)

また、個人的にとても気になっていたのは、インターネットでもよく紹介されているキッズプログラム「キャンプハイアット」です。ハイアット独自のプログラムで、4歳から12歳までの子供たちが楽しみながら学ぶことができる体験教室とアクティビティを提供しています。このプログラムでは、おえかきや水泳教室、プールでの遊びなど、子供たちだけで楽しむためのコースが用意されており、一部のプランにはランチやおやつが含まれていることもあります。

残念ながらコロナの影響で開催していないということで、今回はこちらのホテルは除外しました。

パシフィックアイランドクラブ(Pacific Islands Club Guam、P.I.C)

公式ウェブサイトより

パシフィックアイランドクラブ、通称P.I.Cはウォーターパークがあるホテルとして有名で、家族旅行で真っ先におすすめされるファミリー向けホテルの代表です。

ウォーターパークは宿泊者であれば滞在中無料で利用ができます。

子連れに人気のホテルとしてガイドブックや記事などで大々的に紹介されており、見るからに子どもが喜びそうな写真を見て、我が家も最初は「ここに決めた!」となっていました。

こちらのホテルも、ツバキタワーやホテルニッコーグアムと同様、日系のプレミアホテルグループの経営となります(グアムに多いんですね!)。

中心街からは少し離れているのですが、ABCストアやKマートなどのショッピング施設が徒歩圏内にあり、ホテルの目の前に赤いシャトルバスのバス停もあるので、それほど不便ではないかな?と思いました。

ファミリーにおすすめされる際たる理由は、広大な敷地内でグアム最大級と標榜されているウォーターパークと、カヤックやシュノーケル、ボルダリングやミニゴルフといったアウトドア系のアクティビティも70種類以上提供されており、小さな子どもでも安心して楽しめるプログラムや施設が豊富な点です。

陸のアクティビティも豊富(公式ウェブサイトより)

アクティビティでは、「クラブメイツ」と呼ばれるインストラクターが、とても明るくてノリがいいのが特徴と評判。
子どもたちに気さくに話しかけてくれて、どんどん楽しい遊びを提案してくれたり、遊び相手になってくれるので、アメリカンのノリと異文化交流を体験できそうです。

またキッズクラブも充実しており、1~3歳まで「リトルキッズクラブ」、4~12歳までの「キッズクラブ」がある点も魅力です。「Let’s Speak English」の専用バッジをつけていれば、スタッフが積極的に英語で話しかけてくれるといことで、プチ留学体験も可能です。

一方、やはり施設の古さやラグジュアリー感のなさ、騒音問題に関する口コミが気になったのと、ウォーターパークやアクティビティが充実しすぎて5歳では遊び尽くせなさそうなのでもったいないと感じ、今回はお見送りになりました。
子どもが小学生くらいになったらアクティビティもフルに楽しめそうです。

星野リゾート リゾナーレグアム(旧オンワード)

星野リゾート リゾナーレグアム公式ウェブサイトより

我が家が2泊したこちらの星野リゾート リゾナーレグアムは、言わずと知れた星のリゾートのファミリー向け「リゾナーレ」シリーズのホテルです。

長らく「オンワード ビーチ リゾート グアム(Onward Beach Resort Guam)」として存在していたこちらの施設ですが、2022年3月30日に星野リゾートが同施設経営法人の株式を取得し、星野リゾートブランドのホテルとして再開しました。

星野リゾートとしては海外で運営する5つ目の施設であり、米国では2020年1月に開業したハワイの「星野リゾート サーフジャック ハワイ」に次ぐ2番目の施設になります。

リゾナーレグアムは、タモン中心エリアの繁華街から車で約10分-15分で、ホテルロードの最も端に位置するホテルです。
周辺には商業施設が少なく、中心地とはかなり雰囲気が違います。
ホテルの外で食事をする場合は車が必要です(ホテル内にもレストランはありますが、それほど多くなく、私たちが行ったときは閉まっているお店も多かったです)。

こちらの施設の最大のウリは、オンワード時代からある大規模なウォーターパークです。
P.I.Cのウォーターパークに比べると低年齢でも出来るスライダーがあります。

ウォーターパーク(公式ウェブサイトより)


また、「マンタ」という浮き輪で急斜面を滑り降りるアトラクションは(小さい子どもは出来ませんが)、特に有名なようで、夫がチャレンジしました。相当な恐怖だったようです。

マンタ(筆者撮影)

ウォーターパーク自体は宿泊者でなくても利用料を払えば遊ぶことが出来ますが、宿泊者は宿泊料金に組み込まれています。
土日は地元の学校の遠足と思しき団体や、ローカルの家族でも賑わっていました。

ホテルの方にも宿泊者向けのプールはありますが、こちらはあまり特徴のない普通のプールとジャグジーです。
ほとんどの宿泊客はウォーターパークを目当てにしていることもあり、それほど混んでいないので、のんびり出来ます。

ホテルのプール。スライダー等のアトラクションはない(筆者撮影)

また、目の前にはカヤックができるビーチがあり、カヤックで10分くらいで到着する小島まで行くことができます。
オンワード時代はカヤックやシュノーケリングが無料だったそうですが、星野リゾートになって有料になってしまったのは残念です。

日系のホテルだけあって、ほとんどの宿泊客が日本人です。
朝ご飯のビュッフェもお味噌汁や素麺などの日本食が多く、まるで日本のホテル。
あまり海外に慣れていない方や子どもの食事に不安がある方には安心感があるかも知れませんが、外国の雰囲気を味わいたい方には向いていません。

朝食の素麺(筆者撮影)

正直、利便性の高いホテルとは言い難い立地で、施設もかなり古びています。
経営が星野リゾートになって、もしかしたら今後、順次改装などするのかも知れませんが、2023年5月時点ではかなり昭和の香りがするホテルでした。お部屋がとても広い、という口コミがあり、その通りだったのですが、全般的に暗い雰囲気で、上下左右のお部屋の音が響き、あまり快適なホテルという印象はなかったです。

唯一、フロントデスクにいた現地のスタッフの方はかなり親切でした。

完全にウォーターパーク目当てで宿泊した我が家にとっては、特にホテルとしての評価はイマイチでした。

まとめ:グアムのホテルは大人も子どもも満足の行く基準で選ぼう!

  • グアムで子どもが楽しめるホテルは、ウォーターパークの付いているホテルだけだとは限らない
  • ウォーターパークの付いているホテルは宿泊料に織り込まれているのでホテルの品質の割に割高
  • 子連れ旅行では利便性が非常に重要なので、タモンの中心街に宿泊することが結果的にコスパの良い選択になり得る
  • タモン中心エリアのリゾートホテルのプールもスライダーやアトラクションが充実しており、特に小さい子どもにはむしろちょうど良い
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