小さいときから英語に触れさせたいけど、「共働きで忙しい」「料金が高い」といった理由で、英語教室には頻繁に通わせられないご家庭も多いと思います。
そのようなご家庭にとって、DVDの英語教材はおうちでも隙間時間に英語に触れることの出来る、とても便利なツールですよね。
実際、世の中にはDVDを活用した様々な英語教材が販売されています。
しかし、DVDを見るだけで、本当に効果があるのでしょうか?子供の英語は上達するのでしょうか?
この記事では、DVDの掛け流しが中心の英語教材を、0歳~3年間使用し続けた実績を踏まえ、その効果と、効果を高めるためのポイント、おすすめのDVD英語教材をご紹介します。
DVDだけで子供の英語は上達するの?
DVDだけで英語は「上達」しない
結論から言うと、DVDはあくまでもインプットなので、見ているだけで英語は「上達」しません。
ここで言う「上達」とは、英語の発話レベルのことです。
一般的に「英語が出来る」というときには、「あの人は英語がペラペラ」という表現にも代表されるように、発話レベルのことを指しますよね。
つまりアウトプットです。
これは母語でも外国語でも同じですが、インプットするだけでアウトプットがどんどん上達することはありません。
アウトプットは、実際に試してみて、間違えて修正を重ねていく、トライ&エラーでしか上達しません。
しかし、おうち英語の是非に関する議論になると、インプットの蓄積とアウトプットのレベルの話が混同され、インプットの蓄積=アウトプットの上達、でなければ失敗であるかのような主張が散見されます。
まずはっきりとさせておきたいのは、幼児にDVDを見せているだけで、自由自在に英語が操れるようになる、またはそれを思わせる軌道に乗るということは、基本的にありません。
DVDは英語のベースを作る上では非常に有効
では、英語の「上達」にDVDは無意味なのでしょうか?
私自身のおうち英語の経験や周囲の体験談を踏まえると、それも間違いなく「No」です。
むしろ、幼児期の英語のインプットは、たとえDVDや動画であっても、英語の基礎(よく言う「英語脳」に近いもの)を作る上では非常に有益です。
例えば、幼児は見たもの聞いたものをそのままセットで反射的にインプットしていくので、りんごの画像に「apple」という音声が重なっていれば、赤い果物=「apple」と音で覚えます。
また幼児は、自分の中に定着するまで、何度も繰り返すことを好みます。
DVDであれば、何度も反復することが出来るので、同じ場面を繰り返し見ることにより、いつの間にかイメージと音が定着します。
我が家では、0歳4ヶ月からDVDの掛け流し中心のおうち英語を初めて、2歳になる頃には、こちらからの簡単な英語の問いかけも理解するようになっていました。
周囲を見ていても、YouTube等を含め、英語動画の掛け流しだけでも、それなりの単語理解は得られているように思います。
また、早い時期から始めると、英語の動画を見ることや英語が流れる環境へ適応し、抵抗がなくなるのも良い点です。
どうすればDVD英語教育の効果を高められる?
なるべく早い年齢から始めること
では、どのようにすれば、おうち英語におけるDVDの効果を高めることが出来るのでしょうか?
その第一の条件は、なるべく早い年齢から始めることだと思います。(できれば生まれた時から)
その一番の理由は、先ほども書いた通り、英語が流れる環境に自然と適応出来ること、英語のDVDを抵抗なく見られるようになることです。
もちろん、幼いほど音をそのまま吸収する力があることも理由です。
うちの子供も3歳になった今でも、0歳、1歳で繰り返し見ていたDVDに出てくる単語は、自然と指差しで当てることができます。
親が一緒に見ること
そして、おうち英語でもう一つよく強調される重要なことは、「親が一緒に見ること」です。
これは実体験としても言えることですが、親が一緒に見ているときは、子供もリラックスした状態で集中し、時々「あ、これ見て!」「面白いね!」と言ったり、DVDの中の動きを真似してみせたり、一人で見るよりもずっと楽しんでいます(一人でも集中していることはありますけどね)。
DVDとは直接コミュニケーションできなくても、大好きなパパ・ママとDVDについてコミュニケーションすることで、完全に受身のインプットではなく、よりアクティブなインプットが出来るようです。
親が一緒に話すこと
親が一緒に見ることに加え、DVDから流れるセリフや歌を親も口ずさむことは非常に効果的です。
このことによって、「英語は親も話す言語である」「自分の日常環境である」「親と一緒に楽しめるもの」といった認識を持ち、自然と自分も真似をしたくなったり、英語に対してポジティブな態度を示すようになります。
この時、必ずしも親は綺麗な発音や完璧な文法でなくても構いません。
もちろん、子供は親の口元の動きを見て伝わる発音を目指そうとするので、正しい発音であるに越したことはないのですが、「英語はDVDの世界だけの言語ではない」と理解するだけでも十分です。
DVDを使ったおうち英語のおすすめ教材は?
キング・オブ・英語教材「ディズニー英語システム」
DVDを活用したおうち英語の教材には、1枚~数枚の軽いものから、数十枚のものまで様々なものがありますが、幼児英語教材の代表格といえば、ディズニー英語システムです。
ディズニー英語システムとは、その名の通り、ディズニーキャラクターが出てくるDVDやCD等を使って英語を学ぶことができるディズニー公式のこども用英語教材のことです。
我が家も、子供が生まれた絶対おうち英語を、と思い、様々な教材を比較検討した結果、0歳4ヶ月からディズニー英語システムを利用しています。
ただ、様々なサイトにも書いてある通り、こちらの教材はとにかくお高いことがネックという方も多いと思います。
しかし実際に3年間使用してみて、教材としての質は非常に優れており、使いこなすことが出来れば確かな成果をあげられる教材であると感じています。
英語オンリーの教材で、ここまで徹底して作り込まれているものはなかなか見当たらないので、幼児向け英語教材市場で長年売り上げNo.1であることは頷けます。
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価格:約25万円〜約90万円(パッケージの種類により異なる)
成功事例続出!「ワールドワイド・キッズ」
ディズニー英語システムとともに、おうち英語の双璧を成す英語教材。
ディズニーと比較すると約3分の1の価格で購入できるオールイングリッシュ教材ですが、ネット上では効果が高いとの口コミも多く、うまく使えばコスパが非常に良いかもしれませんね。
また、ディズニーとは異なり、英語のステージごとに購入ができるので、教材の進み具合などに応じて途中で購入をやめることも可能です。
内容は、0歳〜小学校低学年までを対象としており、DVD・CD・絵本・タッチペン・おもちゃ等が付いてきます。
ディズニー英語システムにはないフォニックス教材があるのも嬉しい。
価格:285,560円(全ステージ一括購入の場合)
元NHKラジオ英会話講師監修の「ミライコイングリッシュ」
ミライコイングリッシュは、2019年にリリースされた最新の英語教材。
元NHKラジオ英会話講師監修の、毎日30分DVDを見て学ぶシステムです。
おもちゃや音が出るペン等の付属品はなく、DVDを中心としたシンプルな教材ですが、身近なコミュニケーションやディズニー英語システムにはないフォニックスが含まれる点が魅力。
何より、ディズニー英語システムやワールドワイドキッズ等の老舗英語教材と比べ圧倒的に安く、口コミでも一定の効果が確認出来るため、コスパはかなり良いと言えるでしょう。
価格: 58,600円
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お手頃価格ですぐに始められる「うっかりペネロペ」英語教材
こちらはおお手頃価格で取り入れられる子供用英語 DVDです。
Eテレでおなじみ「うっかりペネロペ」から人気の13話が収録されたもの。
アニメを見るだけで英語の音に慣れ、 英単語やフレーズをネイティブ音声で身に付けられる構成となっており、 対象年齢は0歳〜7歳です。
価格:3,960円(会員登録すれば3,600円)
子どもが大好きな「あの曲」も収録!「Goomies と Pinkfong」
こちらも英語伝のお手頃DVD教材です。
Goomiesの楽しいキャラクターで単語やフレーズを覚え、ピンクフォンでフォニックスや童話が理解できるようになるセットです。
「Baby Shark」などの人気ソングも収録されています。
価格:11,000円
DVDの見せすぎには注意!
ここまで、なるべく早い時期からのDVDの掛け流しが良いということをお伝えしました。
しかし、特に2歳になるまでの子供にとって、長時間テレビやDVDを見ることの弊害も指摘されています。
例えば、日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会では、以下のような提言がされています。
最近,小児科医や発達の専門家から,言語発達や社会性の遅れがある幼児の中に,テレビ・ビデオ(以下,テレビと記す)を長時間視聴しており,テレビ視聴を止めると改善が見られる例があることが報告され,テレビの長時間視聴が発達に悪い影響を及ぼす可能性が指摘されています.
「乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険です」日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会
ただし、上記の主張は、1日のテレビ視聴時間4時間未満のグループと4時間以上のグループを対象にした研究結果を根拠にしているため、30分~1時間などの視聴による悪影響を指摘するものではありません。
また、ここでも親と一緒の視聴が推奨されています。
特に2歳未満の子供の場合、視聴時間は1日30分等と決め、一人で長時間視聴するといったことがないようにしましょう。
まとめ:DVDは英語のベース作りに有効なツール
幼児に英語のDVDを見せるだけでは、英語のアウトプットはそれほど見込めませんが、大量のインプットの蓄積により、英語への程根幹を無くしたり、英語を聞き取る耳を育てることには一定の効果があると言えます。
更に、DVDを見る子供との関わり方を工夫したり、その他のおうち英語を組み合わせることによって、アウトプットへの効果も期待出来るでしょう。